SESで派遣SEとして客先常駐しているエンジニアは、
協力先の客先からスカウトされて転職することがあります。
派遣されるより、派遣先のプロパー社員になりたいと思いませんか?
不安定な派遣社員から大手のプロパー社員へ引き抜きされるために
協力会社社員がどうしたら良いかをお伝えします。
客先常駐エンジニアが客先に引き抜きされることはある
派遣エンジニアの引き抜きは存在します。
私は10年大手メーカー系SEをしており、実際に何人も見てきました。
協力会社として常駐先へ勤務している場合、
常駐先社員から声をかけられることがあります。
派遣先の客先は派遣元の企業より、大手であることが多く、
引き抜きされることでエンジニアとしてキャリアアップにもなります。
どうすれば引き抜きされるか、なぜ協力会社にスカウトがあるか理解しましょう。
常駐先エンジニアが引き抜きの理由とタイミング
どのようなときにエンジニアの引き抜きが起こるか、
客先常駐で引き抜きされる理由は3つです。
引き抜きをするのはエンジニアが増員が必要だから
本来的に派遣エンジニアを使うのは、
大手企業でも常に多くの人数を抱えることができないからです。
ただし、事業拡大の際には大手企業もプロパー社員を拡大する必要があります。
採用活動をするより、身近にエンジニアがいれば採用したいというわけです。
そうすると、周りに良いエンジニアがいないかを探し、
協力会社から来ている常駐先のSEにも声がかかります。
採用活動に費用をかけず優秀な人材を採用したいから
採用活動は求人広告を出したり、面接をしたりと実は多額のお金がかかります。
身近に優秀だと明らかなエンジニアがいるなら
採用コストをかけずに社員を増やすことができて一石二鳥なのです。
派遣会社を経由してきてもらうより、中抜きが減る分、
直接雇用する方がコストを抑えられる場合もあります。
SESが解散する場合、撤退する場合
派遣エンジニアが派遣先の客先プロパー社員と友好的な関係を築けていても
会社間でもめ事(主に単価)がある場合には、撤退する派遣事業者もいます。
客先からすると、業務上剥がされては困るエンジニアがいる場合には
繋ぎ止めるために引き抜きを行う場合があります。
常駐先から引き抜きされるにはどうすればいいか
引き抜きされる人はどんな人か、2つのポイントに気を配ってみましょう。
- 業務の処理能力
- 職場での協調性と人間性
業務の処理能力と姿勢が引き抜きされるには必要
仕事をこなしているイメージを持ってもらう必要があります。
エンジニアとしての能力が優秀であることは必要です。
無能な人間をわざわざ引き抜くことはあり得ません。
職場での協調性と人間性で引き抜きされよう
派遣先、常駐先の社員と仲が良い事や気に入られていることは重要です。
印象が良い事、仲がいいことがまずないと、引き抜きの候補に挙がりません。
一方で、エンジニアの『引き抜き』はトラブルに発展する事もあるので
注意が必要です。
SEが取引先から引き抜きを受けた場合に起こる問題・トラブル
引き抜かれる側の派遣元会社は優秀なエンジニアが減り、
中抜き要員が減るため、大手に引き抜かれることを良く思いません。
引き抜きされる場合の雇用契約上の問題
SESで派遣されているエンジニアは、派遣元の正社員であることが多いです。
当然、雇用契約があるので引き抜きを受けた場合には
退職手続きをしてから引き抜き先の会社へ転職する必要があります。
労働者はどこの会社で働くかを選ぶ事ができます。
円満退社が望ましいですが、そうもいかないこともあるでしょう。
引き抜きにより契約先との関係が悪化する場合もある
客先企業Aに派遣企業Bから複数人が派遣されて働いていた場合に
A社が派遣企業Bのエンジニアをスカウトして引き抜いたとしたら、
A者とB社の関係は悪化することが多いでしょう。
B社はA社への派遣エンジニアを引き上げさせ、
A社へ人材を供給しなくなる可能性があります。
A社はこういった関係悪化を避けるためにも、
優秀な人材が欲しくても引き抜きを行えない場合も多いです。
SESを行う派遣会社間でのスカウトは多くある
一方で、SESを主体としている企業間での引き抜きは多くあります。
A社から来ていたエンジニアがいつのまにかB社から来ていた、
なんてことはよくあることです。
派遣先と派遣元だとトラブルは起こりやすい一方で
派遣元と派遣元の協力会社間だと関わり合いが薄いため、
引き抜きが頻繁に起こります。
どうせ同じ派遣先へ行くなら、待遇が良い方へ移るのは当たり前です。
取引先のプロパー社員になりたいなら引き抜きは期待しないで常駐先の転職情報を探す
引き抜きに期待して、
客先常駐として働いても引き抜きされる可能性は残念ながら低いです。
派遣元から来ている協力会社が自分だけしかいなければ別ですが、
複数人が同一のSESから派遣されているのであれば、問題を避けるためにも
協力会社の中から引き抜きが起こる可能性は低いと考えていいです。
現在の客先派遣SESを辞めるときに挨拶を兼ねて連絡する
もし、客先常駐を辞めた際には、仲良くしていたプロパーの管理職がいれば
「お世話になりました、またご縁があれば~」等でメールを送ってみましょう。
向こうが中途採用を募集しているタイミングなら、
「受けてみないか」といわれることがあります。
言うだけタダなので、言ってみましょう。
常駐先が求人を出しているかを確認して転職するのが良い
キャリアアップ、派遣SEからプロパーを目指すなら
引き抜きには期待せず自分で動くべきです。
転職サイトで常駐先の求人を探して、派遣先の客先企業や
過去に派遣されたことのある客先があれば、受けてみると良いでしょう。
派遣されたことのある企業なら社内の雰囲気も知っているし、
志望理由も「来たときにいい会社だと感じた」と言っておけば
面接もスムーズに進むことが多く、
客先に気に入ってもらえていれば、かなり楽にプロパーになれます。
プロパー社員になるためのおススメエージェントを紹介しているので
気になる企業があれば、さっそく検索してみてください。