客先常駐型の派遣IT企業も、規模や待遇は様々です。
そのなかにはホワイト寄りの企業も少なからず存在するでしょう。
客先常駐としてシステムエンジニアを他社へ派遣しているIT企業全てが
ブラック企業というわけではありません。
しかし、将来性を考えた時に、
派遣先のようなホワイトIT企業でエンジニアになる方が間違いなく幸せです。
客先常駐させるIT企業にホワイト企業がない理由
- 給料は40歳前後で上がらなくなり、年収は頭打ち
- 人材派遣会社であり、他社に依存した経営
- 派遣先は過度の残業等の過酷な環境が多い
客先常駐の派遣アウトソーシング企業がホワイトではない理由を
徹底的に理解しよう!
客先常駐エンジニアの給料は上がりにくく、年収は頭打ち
客先常駐の派遣IT企業は出世先のポストがありません。
しかも、ある程度の年齢になると給与の昇給はなくなります。
給与が上がらなくなる理由は客先との単価交渉が難しくなるためです。
派遣元と派遣先で単価交渉は行われますが、
毎年単価を上げられてしまっては派遣先は、
「これ以上高くなるなら他の若い派遣社員を使う」と考えます。
派遣先の調達部門でも、当然協力会社の単価には上限があります。
長くいればいるほど給与が上がるわけではありません。
単価の高い別の派遣先があれば切り替えれますが、
最初から高額な単価で契約できるところはまずありません。
そうなると、現状維持をするしかなくなり単価は上がらなくなります。
このことで30代後半以降になると受け入れてくれる派遣先も減り、
給与も上がらない状態に陥ります。
給料が上がらない派遣エンジニアはホワイト企業とは言えません。
給与を上げるには客先にすり寄り
自社の要員を増やしてもらうしかありません。
そんなエンジニアになりたかったですか?
客先常駐させる人売りIT企業では社員は使い捨てにされる
先述のように、年齢を重ねると派遣エンジニアを受け入れる客先は激減します。
自社で管理業務に付ければそれでよいでしょうが、
派遣がメインなので自社作業はほぼあり得ません。
受け入れ先がなくなったエンジニアを抱えていても、
アウトソーシング企業は利益を得られません。
客先に派遣して長時間稼働させて利益を生むのがメインの事業のため、
受け入れ先の無いエンジニアは使い捨てにされます。
受入先のない高齢のエンジニアより、単価が安くて受け入れ先のある若いSEを増やし、客先に常駐させる方が利益効率が高いのは目に見えます。
客先の経営状態が悪化した場合でも契約しないと言われてしまえば、
宙に浮いた派遣先の無い派遣エンジニアです。
客先常駐は過酷な環境が多く定年まで働くのは難しい
客先常駐として1つの派遣先で働く期間は、長期のプロジェクトなら数年で、
基本的には短期間で派遣先は変わります。
派遣を求める企業は、単純労働であれ人手不足です。
人手が足りていれば派遣エンジニアを受け入れることはありません。
つまり、派遣先は炎上プロジェクトが多いです。
過度の残業や休日出勤も必然的に多くなります。
波があるならまだしも、常に忙しいプロジェクトに派遣されるエンジニアは
心身ともにすり減っていきます。
若いうちならともかく、40代、50代で連日徹夜や過度の残業はきついです。
そのため、年収面や将来性を考えて、
派遣エンジニアとしてある程度の経験を積んだなら
ホワイトIT企業への転職を考えましょう。
客先常駐エンジニアからホワイトIT企業へ転職しよう
派遣企業で働くことで
どこの会社がホワイトか、ブラックかの判断がつくでしょう。
客先常駐で働く事はどこの会社がホワイトなのか情報収集にはもってこいです。
ホワイトと目星をつけた企業の求人情報が出ていないか探してみるのも大切です。
私の周りで派遣されてきていたSEがプロパーとして入社することも少なくありません。
アウトソーシング(エンジニア派遣)をしているIT企業だけで比較すると
良し悪しは当然あります。
しかし、派遣SEとして客先常駐で働いた経験があるならお分かりでしょうが、
派遣先の企業の方が100%と言っていいほどホワイトです。
「自分の勤め先は客先常駐だけど他の派遣会社と比べるとマシだな」と
他のブラックIT企業と比較して自分を慰めるのもいいでしょう。
さっさと派遣先のようなホワイト企業でプロパーになることを考えたほうが賢明です。