客先常駐エンジニアとして働く上で必ず発生する派遣先での面談。
客先との面談に苦手意識を持つエンジニアは多いです。
新しい客先へ行く際に行われる面談について、
誰が読んでも分かるよう、不安な人、受からない人が合格するコツを説明します。
なぜSESは客先で面談をするのか面接の目的と必要性
客先との面談をパスするにはなぜ面談をするのかを理解しましょう。
何を求められているかを理解することがSESの面談突破に近づきます。
客先の顔合わせは面接ではなく面談である必要性
『面談』『顔合わせ』という名称が使われるのは
『面接』とは間違っても言えないからです。
派遣とは労働力を提供するのであり、
派遣される人で選んではいけないという決まりがあるからです。
そのため、『面接』とは言われずに
『面談、顔合わせ、会社紹介』という説明になります。
客先でのSES面談は実質的には面接
人を選んではいけない、と言っても
実質的に面接は行われます。
客先からすると使えない人間を金を払って受け入れても
困るだけだからです。
派遣エンジニアとして働くなら
客先の面談は第一関門と言えるでしょう。
SES面談で客先が求めていること
常駐先が面談で求めていることは単純です。
必ずではありませんが、私が過去面談をしていた限りでは以下のとおりです。
- まともに会話が成立すること、目を見て意思疎通できること
- 見た目に清潔感が無い、不摂生ではないこと
- 年齢が高すぎないこと(単価面・協調性)
- 何らかの技術を要していることが判ること(資格・経歴)
残念ながら単純なことが出来ていない方が多いです。
スーツやワイシャツ、髪型だけで受からない人もいるでしょう。
見た目から客先に受け入れられないのは論外です。
見た目は仕事には関係ない、という意見もあるでしょうが、
面談するの派遣先の担当者が「茶髪はだめだ」と思っていれば終わりです。
客先での面談はよっぽどじゃないと落ちることはない
派遣させる営業側も当然、クレームを入れられると
今後の付き合いに影響が出るので、案件に沿ったエンジニアを派遣させます。
質問にまともに応答できない、明らかに技術がないなんてことが無い限り
客先の面談で落ちることはありません。
一人派遣で若者(新人)だけだと落とすことはあります。
面倒を見る人がおらず、戦力にならないからです。
受け入れる客先も、無下に最初から断るということはなかなかありません。
しかし、1,2か月で使えないと判断され契約が切られる事はあります。
派遣エンジニアの客先での面談の進み方
面談は仰々しいものではなく
和やかに進められるカジュアル面談の場合が大半です。
気負わずに挑みましょう。
派遣先のプロパー社員1、2名と
自社の営業が1名出席することが大半でしょう。
客先プロジェクトの説明と概要を受ける
派遣先のプロパー社員から、
どういう案件に入ることになるか説明を受けます。
会社ごとに就業規則も異なるため、会社自体の説明もあります。
必要だと思ったことはメモ等に記録しましょう。
派遣先への自己紹介および経歴説明とアピール
自分が何をしてきたか、どういったスキルを持ってきたかを
簡単に説明しましょう。
努力をできる人間かどうかを見ていることが多いです。
○○案件ではJavaで5年、○○案件では~のように
あまり長くは語らず、
どのような案件でどんな技術を駆使したか、持っているかを説明しましょう。
「資格取得に向けて勉強をしており、昨年度は〇〇と××を取得しました。」
くらい言えると仕事に対する姿勢や向上心もアピールできます。
大きい声で、ハキハキしゃべるようにして下さい。
声が小さくてモゴモゴしていると、意思疎通が難しいと判断されてもおかしくありません。
客先からの質疑応答や質問
自分のプロフィールについても聞かれれれば丁寧に回答し、
派遣先の案件についても気になることがあれば聞いてみましょう。
質問を無理にひねり出して意味の分からないことは逆効果なのでやめましょう。
客先との面談に挑むための心構えと事前準備チェック
客先が気にしているのは、
まともに会話ができそうか、コミュニケーションが取れるかの部分が大半です。
大抵のプロジェクトは複数人での作業であり、意思伝達が必須だからです。
逆に言えば、いくら高い技術を持っていても面談を通らない人もいるでしょう。
印象を良くするために身だしなみを整える
必ずきれい目のスーツを着ていきましょう。
ネクタイは必須です。
見た目で仕事ができるか決まるわけではありませんが
見た目の印象が悪いとマイナスです。
客先の面談ではヘアスタイル、髭も整えて行くべきです。
長すぎる髪や染毛は印象が悪くなることが多いと言えます。
客先面談で落ちないためにははっきりと大きい声で話す
近い距離での面談であっても、大きい声ではっきりと伝えてください。
ボソボソと喋って何を言っているのか聞こえない人がたまにいます。
どんな技術力を持っていても印象が悪いです。
会話がしにくい、伝わらないことで
プロジェクトは失敗する可能性もあるからです。
良くわからないことを適当に喋らない
面談で聞かれたことに対して
よくわからなかったけどそのまま通すのは危険です。
これから先、客先のプロジェクトに入るなら
認識違いを持ったまま話が進んでしまう可能性があります。
解らない事や知らない事、
できないこと、やったことないことは、はっきりと嘘をつかず説明しましょう。
事前に営業や上長に確認しておく
既に面談先に常駐しているメンバがいれば
どのような質問がされるのか、どのようなことが求められるかは
SES面談に同席している上長や営業が知っていることが多いです。
この客先では過去、SES面談で何が問われたかを確認しておくと良いでしょう。
客先の面談が苦手、嫌な思いをするなら「面談する側」へ
SESで要員追加の提案をしてくるSESは数えきれないほどあります。
年を取れば面談も決まらなくなるSESとして働くことはリスクです。
SESの顔合わせでは、やったこともない言語の経験○年など、
派遣元から虚偽の経歴を設定されることもあるでしょう。
嫌な思いをしてSESの面談をこれからも続ける必要はありません。
いっそのこと、プロパー社員になることを考えませんか。
はっきり言って、SES面談する側というのは非常に気楽です。
プロパー社員になることは難しいことではありません。
私もSES(顔合わせで面談される側)から面談する側に転職しました。